つい先日の話です。
10月より完全在宅の仕事に切り替え、主にアウトバウンドコールの仕事をしていますが、あろうことか息子のもらってきた風邪にまんまとかかり、それを悪化させて声がまったくでなくなってしまったのです。
私の仕事は声ありきなので、声が出ないことには何も業務ができません。
休んだ期間は占めて5日間、しかも転職してすぐのことだったので、有給休暇も使えない…
5日間の給料カットは馬鹿にならないですよね。
子供の保育費用やおむつ代、何かとイタイ!そんな時に、傷病手当の存在を思い出しました。
傷病手当とは
傷病手当とは、健康保険の加入者が労災以外の私傷病で業務に携われなくなったとき、社会保険から標準月額報酬の2/3を支給してくれるというものです。
産休手当や育休手当と似ているシステムですね。
私はこの傷病手当が「入院しないと支給されないもの」と思っていましたが、どうやら自宅療養でもOKだそうで、これは申請しない手はない!とあれこれ調べたので、今回備忘録としてまとめます。
傷病手当の受給資格
傷病手当は健康保険組合の健康保険に加入している人が受けられるとお話ししましたが、受給するためには下記の受給資格を満たしている必要があります。
- 待機期間を含め3日以上休業していること
- 休業期間は無給であること
待機期間とは土日を含めて3日以上私傷病で休んでいる期間で、傷病手当が発生しない期間のことです。
今回の私の例でいくと、土曜日に発熱して月曜日に声が出なくなっており、そこから次の日曜日まで休んでいますので
土 日 月 火 水 木 金 土 日
↑のように9日間のうち赤字の土、日、月は待期期間となり、その後通常通り出勤できていれば給与が発生するのは緑字の火、水、木、金ですから、その4日分が傷病手当として支給される仕組みです。
また、傷病手当を受ける際は、休業期間中会社からの給料等の支払いが無い状態でないといけませんので注意しましょう。
傷病手当の申請方法
傷病手当の申請方法ですが、基本的には必要書類を揃えて会社の総務担当の方等に提出すればオッケーです。
しかし、会社によっては傷病手当を受け付けてくれないところもあるようで…(何でかはわかりませんが、私の前職も受けてくれない会社でした)
一応傷病手当は受給資格を満たして申請すれば会社が拒否することはできないようなので、安心して申請しましょう。
傷病手当申請書を書く時に用意するもの
傷病手当申請書を記入するにあたって、用意しておくものは下記の4つです。
- 健康保険証
- 印鑑
- 前職の健康保険証の情報がわかるもの
- 医師記入欄が記入されている傷病手当申請書
今回、今の健康保険組合に加入して一年以上経っていなかったので、前職で加入していた傷病手当の利用歴を調べることに同意する書類も提出しなければなりませんでした。
傷病手当申請書の書き方
それでは、とてもめんどくさい傷病手当申請書の書き方です!
提出書類一枚ごとに解説します。
今回は全国健康保険協会さんの傷病手当申請書をお借りしています。
健康保険傷病手当金支給申請書 | 申請書のご案内 | 全国健康保険協会
①被保険者情報
保険証を手元に用意して、必要な情報を埋めていきます。
印鑑の捺印を忘れないようにしましょう。
②振込先口座
傷病手当が振り込まれる振込先の銀行口座を記入します。
健康保険傷病手当金支給申請書 | 申請書のご案内 | 全国健康保険協会
➂被保険者氏名
被保険者氏名欄には自分の氏名を記入します。
④申請内容
続いて申請内容です。
今回の傷病内容、休業期間を記入しましょう。
4⃣療養のために休んだ期間については待機期間も含めて記入します。
➄確認事項
確認事項では休業期間に報酬を受けたか等を記入します。
健康保険傷病手当金支給申請書 | 申請書のご案内 | 全国健康保険協会
①事業主が証明するところ
これは会社に書いてもらうところですので、白紙のまま送ってOKです。
健康保険傷病手当金支給申請書 | 申請書のご案内 | 全国健康保険協会
①療養担当者記入欄
これは医療機関の人が書くものですので、ノータッチでOK
健康保険傷病手当金支給申請書 | 申請書のご案内 | 全国健康保険協会
続いて、こちらは申請する健康保険組合の加入歴が一年以内の場合に記入する別紙の書類です。
病歴や以前加入していた健康保険組合で傷病手当を利用したか等を確認します。
健保にもよりますが、同意書と言う名前で出しているところもあります。
⑥名前や保険証の記号、番号を記入します。
⑦一年以内に転職している場合、前職の情報を記入します。
前職で加入していた健康保険についてわからないと埋められませんが、退職書類等と一緒に情報が見つかるかと思います。
傷病手当申請書を医師に記入してもらう時いくらかかるのか
傷病手当を申請するには医師に休業して療養する必要があったことを証明してもらう必要があります。
この時、診断書を出してもらう時と同じように費用がかかります。
気になる費用は1000円、意外と安いですよね。
さらに健康保険が適用されるので、保険証を提示すれば3割負担の300円で済みます。
通常診断書を発行してもらおうとすると3000〜5000円程かかってしまう場合もありますから、そこは良心的です。
私はそれくらいかかると思い、記入代をしぶって傷病手当の申請までだいぶ時間がかかりました…こんなことなら早く記入してもらえばよかった!
傷病手当は申請後どれくらいで支給される?
傷病手当を申請して、気になるのはどれくらいの期間が経過したら振り込まれるのか…ですよね。
ただでさえ診察や通院にお金が掛かっているのだから、早く振り込んでほしいもの。
これについては2ヶ月〜3ヶ月以上とばらつきがあるようですが、申請期間に給与を支払っていないことを事業主が証明する必要があるため、ある程度は仕方ないのかもしれません。
給与の締めが終わってから申請しますので、そのタイミングに合わせて早めに会社に提出するようにしましょう。
今回私が申請した分については、支給されたらまた追記します!
まとめ
傷病手当、書類を集めるのが結構めんどくさいんですよね。
しかしもらえるものはもらっておきたい!
こういった制度を利用して少しでも金銭的な不安をなくせるなら、ぜひ活用してみようと思ったのが今回傷病手当を利用するに至った経緯です。
これからの時期インフルエンザが流行してきますが、インフルエンザも対象なので頭の隅に入れておくとよいかもしれません。